
ごあいさつ

代表取締役社長 高橋寛栄
私たち仁尾興産は、瀬戸内の恵みである“にがり”を中核に、「安心・安全」と「自然との調和」を軸としたものづくりを行ってまいりました。
にがりは、単なる原料ではなく、人と自然、地域と世界をつなぐ“潤いの源”だと私たちは考えています。
企業理念に掲げる「私たちは、にがりの可能性を探求し、健やかなる暮らしの創造に貢献します」は、製品を通じた価値提供はもちろん、地域との関わり、社員一人ひとりの幸福、そして未来の環境への責任を含んでいます。
私はこの理念をさらに進化させ、「にがりから、産業の未来を切り拓く」ことを経営の柱に据えたいと考えています。
● にがりの新たな活用を科学と感性で追求し、あらゆる分野へ展開する。
● 地域に根ざしながら、世界に誇れる製品と人材を育てる。
● 安全・安心は“あたりまえ”ではなく、日々研鑽する信頼の技術とする。
今、変化の激しい時代だからこそ、自然と共に生き、誠実につくるという私たちの姿勢が、より強く、より意味を持つと確信しています。
引き続き、仁尾興産へのご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
幼少時代は賢二郎と呼ばれ、慶応義塾に遊学し、経世の偉人福沢諭吉先生に師事してその薫陶を受けた。
郷里の香川県仁尾村で家業の製塩業をつぎ、大正8年仁尾塩田株式会社を創立し、仁尾町長を無償で勤めなるなど、地域発展のためにも尽力した。全盛期には、納税額が四国一となり、仁尾小学校の建設、火事消失による覚城院の再建、加嶺トンネル開通など、数々の仁尾町発展に寄与し、町内には、今も数多くの石碑が残されている。その他、香川県塩業組合連合会会長、塩業組合中央会副会長などもつとめ、塩業界のパイオニア的存在であった。